ニャントスを養いたいけど無理だなって思った話
もしもニャントスを飼ったなら……
この記事はMeseMoa.茶推しニャントス好きのちょっと高ぶった思いをぶつけただけの妄想記事です。本当にすみません。
耳と手足が茶色いシャム猫系雑種のニャントス。すらりとした手足と尻尾の美猫だ。
「きみは本当に可愛い猫だね」
そう言ってヒゲのあたりをくすぶると、手の甲にすりっと頬を寄せてくれる。
あぁああああ可愛いぃぃぃいいい。
そんなニャントスは4歳になる直前。人間年齢だと31歳。
勝手もわかってきて無邪気さは減ったものの、まだまだ遊びも出来るお年頃。
猫じゃらしを見せると少し離れてスタンバイオッケー。虫っぽく動かした猫じゃらしに
何かしらの想像力を働かせて時間をかけてにじり寄ってくるニャントス。
ベルトは蛇だと思うらしく、勝手に猫パンチして驚いて逃げていく。
可愛いよ、可愛いよニャントス。
健康志向のニャントスのためにお高い総合栄養食を揃えよう。ロイヤ〇カ〇ンでもアイ〇スでもヒ〇ズでも。どれがニャントスの好みかわかんないからペットショップ回ってサンプルを貰いまくったけど、ニャントスはどれでもよく食べてくれる良い猫だから悩んじゃうねぇ。
最近のニャントスお気に入りはテレビの鳥。鳥が出てくるとテレビ台に飛び乗って「にゃん、にゃにゃ」って言って戦闘モード。身を低くしてお尻ふりふりしてニャッて飛び掛かるけどテレビの中の鳥は捕まえられないニャントス。
たまにお庭の石をどかしてあげると、そこにいるワラジムシをおっかなびっくり触ってる。蝉も上手に狩ってくるよね。蝉が口の中でジジジジって鳴いてるのを気にせずに部屋の中まで持って帰ってきたときには喜びのあまり悲鳴をあげて逃げ回っちゃったよ。
可愛いニャントスのために飼い主はせっせと働くから平日はお留守番。いつも寂しい思いをさせてごめんね。帰ってくると水のお皿やご飯のお皿がひっくり返っていて、カリカリがとんでもないぶちまけられ方してるけど、そんなことはどうでもいいんだ。ニャントス、お昼は少しでも食べられたのかい? お腹空かせていないかな? お水は? 脱水になってない? 気まずそうにソファの影からこっちを見ているニャントスの頭をナデナデすると額をぐいぐい手に擦りつけてくるからもう本当ニャントスうわぁぁぁあぁ。
そんなニャントスとの生活もいつかは終わりを告げる。ニャントスは猫だ。猫の平均寿命は15歳。出会った時のニャントスは4歳手前(人間に換算すると31歳くらい)。長いようで短い至福の時間が飼い主の腕の中で終わろうとしている。
「ニャントス」
名前を呼ぶと尻尾の先が揺れる。あの三白眼の可愛い目は開かない。可愛い声はもう聞こえない。呼びかけに対する必死の返事が尻尾の先なのだろう。暖かく柔らかなニャントスお腹が膨らんで、へこんで、その間隔が少しずつ少しずつ開いていく。君はまだこんなにも暖かいのに柔らかいのにヒゲもピンとしているのに、私を置いていってしまうんだね。
「ニャントス」
もう一度呼びかけると、やっとのことで目を開けた。そして擦れた声で──
無理無理無理無理無理!!!!!!!!!!!!!!!
ニャントスが先に逝ってしまうなんて、ニャントスのいない世界に取り残されるなんて!!! しかし、飼い主亡きあとのペットだって悲しい。猫は家に付くっていうけど違う。猫は人に付くんです。人と、その暮らしに付くんです。あいつら意外とルーティンワークで暮らしてるんです!!!それが崩れるとストレスで体壊すんです!!!!!
※ルーティンワーク「きまりきった日常の仕事。日常業務。」
私が先立つことも、ニャントスが逝ってしまうことも耐えられない。私、ニャントス飼えない。無理。悲しい。ニャントス、にゃんとす、NYAN-TOSU……。
そこまで想像して涙に暮れる私に差し伸べられる眩しい光(某偉大な茶推しさん)。
「大丈夫ですよ、にゃんとすは化け猫だから長生きします。きっとアレ、平安から生きてますから」
うおぉ~~~にゃんとす~~~~!!!! 養わせてくれ~~~~~!!!!!
おわり