茶色い沼からこんにちは

めせもあ。(MeseMoa.)の茶色担当の人をひっそり推してる女性の一人遊びです

ぜあらる。さんの話

どうも、茶推し(MeseMoa.野崎弁当推し)界の隅っこで澱んでいる有象無象です。

 

今から約4か月前、MeseMoa.全国ツアー2018「Maze №9」神奈川公演に参加してきました。(8/11)

その会場は「横浜ベイホール」。

二年前からファンとしていらっしゃっている皆様には想い出深い会場です。

そう、二年前。47都道府県ツアー神奈川公演でぜあらる。さん(現 株式会社DD取締役社長篠原裕之氏)の卒業発表があった場所です。

あの日も暑い日でした。

 

だからなのか、この日は何故かステージ上にいないはずのぜっちゃんの姿がちらついて仕方なかった。

ときに鋭く、ときに優しく放られる、あの丸いボールみたいな歌声が聞こえる気がしました。かつてのぜっちゃんのパートで思わず「ぜっちゃん」とコールしそうになるほど。

今回のライブではストーリーというちょっとした演劇部分が含まれているのですが、

そのときに必ずぜっちゃんの声がするんですよ。司会みたいな感じで。

それはもちろん録音なんだけれど、あの場所で聴くぜっちゃんの声は何とも言えない気持ちだった。

 

自分はぜ。推しではなかったし、ほとんど接触も行かなかった。

ただ、初めて言葉を交わせるチャンスがあったとき「お疲れ様です」ってつい言ってしまった。

それは2014年の宇都宮公演。全員お見送りとはいえ、今よりは少しスローでメンバーと一言だけなら話せるような状況だった。

その日が初めてのライブ参加だった私はもちろん接触も初めてで

「ありがとうございました」とひたすら銀行の案内係みたいに挨拶をしていったのですが、ぜっちゃんには「お疲れ様です」と言ってしまった。

なぜだかわからないけど、ぜっちゃんには「お疲れ様」って言うべきだと思ってしまった。

白服さんがこのメンバーの「行動・指針における柱」だとしたら、ぜっちゃんは「精神的柱」なんじゃないかという自分の感覚がそう言わせたんだと思う。

自分の応援しているグループの「精神的柱」ということは、応援する側にとっても同じこと。

だから、ぜっちゃんの卒業をこの場所で聞いたとき、涙が出てしまった。

もちろん、ぜ。推しの方に比べたら自分のショックなんて大したことない。

それでも、むすめん。からぜっちゃんがいなくなるということが私には長いこと受け入れられなかった。

卒業発表があった2016年の神奈川公演。いつものように終演後チェキがあり、

私の推しである野崎さんとチェキを撮りながらポツリと話した。

「ぜっちゃん、卒業しちゃうの?」

「うん」

「寂しいね……」

「うん……そうだね」

チェキを撮ってもらう間だけの会話。この話を長くすることは出来なかった。

でも、このときの雰囲気、声、見えた景色は今でも覚えている。

 

むすめん。としてのファーストシングル「War Cry ~アイドル気取りで何が悪い!~」。

ライブやイベントで歌われるとファンが「アイドル気取りで何が悪い 押忍!」の振りを一緒にやるんですが、私はそれをぜっちゃんに教わった。

特別な話ではありません。

2014年5月の肉フェスでこの曲をやる前に、その場にいるお客さんに向けてレクチャーしてくれたんですね。振りが苦手な私もおかげでこの部分だけは出来るようになりました。

 振りとか覚えるのが苦手で、どちらかというとトロいほうの私が今でもこの振りを合わせることが出来るのは、ぜっちゃんのMCっぷり、教えっぷりが良かったからなんだろうなと思う。

だから、この振りをやるたびにぜっちゃんに教えてもらったんだってことを思い出すんだよね。ちょっとした自慢です。

 

このブログ、下書きのまま放置していたんだけどもうすぐ「ぜあらる。卒業 47ツアーファイナル 中野サンプラザ公演」DVDが発売されるので手を加えて書き上げることにしました。

きっと、アイドルをしていた頃の社長を知らない人もたくさんいることと思います。

ご本人の語るところによると「アイドルらしからぬ」ということになるんだけど

47ファイナル中野公演のぜっちゃんは間違いなく一点の曇りもなくキラキラにアイドルでした。

小さな体、長くはない手足を思い切り伸ばして大きく踊る、あと少しだけ独特のリズムを持った踊り方をするなぁってところが好きでした。

笑顔ももちろん良いんだけど、ふと見せる憂いのあるような切ない表情が素敵でした。

明るい楽しいMCで馴染みあるぜっちゃんだけど、アイドルとしてのぜっちゃんはキラキラの笑顔にちょっと哀愁を忍ばせているような感じがして、そこが魅力的だなと思っていました。

あと、ぜっちゃんが書く詩が本当に良くて……。また書いてくれないですかね。

だからこそ、なんか悔しかった。辞めてしまうことが受け入れられなかった。

その卒業公演で、私は初めてぜっちゃんに手紙を書きました。推し以外に書く初めての手紙でした。

「私はまだ、納得できていない。辞めてほしくない。両手をあげておめでとうって送り出せない」

「ぜっちゃんの選択が間違いじゃなかったといつか思わせてほしい。その日を待っている」

「その日が来たら、私はぜっちゃんに『卒業おめでとう』って心から言える気がします」

私はそんな偉そうなことを書きました。ボロボロに泣きながら一気に書いた。

 

あれから二年が過ぎました。

今なら言えます。

「ぜっちゃん、卒業おめでとう」

「みんなを支える箱を作ってくれてありがとう」

「ファンを守ってくれてありがとう」

 

明後日発売される47ファイナルのDVD、約二年ぶりに見るアイドルぜあらる。の姿は今の私にどんなふうに響くでしょうか。

そして、初めて篠原社長のアイドル姿を見る方々はどんなふうに感じるのでしょうか。

想いを馳せながら今日のブログを終えたいと思います。

 

おわり。