茶色い沼からこんにちは

めせもあ。(MeseMoa.)の茶色担当の人をひっそり推してる女性の一人遊びです

野崎弁当は魔法を使えるって話。

こんばんは。茶推し(MeseMoa.野崎弁当さん推し)界を棲みかにしているケンミジンコ的な何かです。どうも。

 

さて、先日ツアーファイナルが終了しました。

とはいえ、終了したのは2018年のであり終わりがくれば始まりがある。2019年ホールツアーが発表されましたね。

ホール、ありがとう座席!

 

このツアーで野崎さんは全編女性アイドル曲をソロに選びました。

欅坂46とハロ。

私は好きになったアイドルが野崎弁当のみでアイドルにまるで興味ない人間だし、いまだに積極的にはアイドルを観ないのでじつは「聴いたことある」程度の曲ばかりでした。

本当はね、推しが好きなら私もー!みたいなのがファンの姿勢なのかもしれない。本当ごめんなさい。

そんなアイドル好きではない私が感じたソロを通しての野崎さん。

 

全部のソロを観たわけではないけど、一曲ごとに多種多様な「野崎弁当」を一種類ずつ披露していったように思えました。

鬼気迫る表現だったり手足が飛んでいきそうな振り切った躍り方だったり頭を振り乱してみたり、箱がうっすら見えそうな動きだったり早着替えしてみたり。

そんな中でも「二人セゾン」は狂気の中にしなやかな美しさを「私が言う前に抱き締めなくっちゃね」では切れのある動きを見せてくれました。

 

ここでちょっと懐古な話。

みなさんは野崎さんのソロ回っていうと何を浮かべますか?

四肢が千切れて飛んでいきそうな全力のダンス、

鬼気迫る表情で思わず叫んでしまう表現力、

ジェットコースターみたいな演目。

そんな感じでしょうか?

なるほど、唯一無二だし、さすが私の推し。

 

さて。

私が初めて見た野崎さんのソロは会いドル気取り真っ最chu東京の「ダブルラリアット」でした。

 黄色い声援は最初だけで、ビックリするほどの静寂がライブハウスを埋めていました。それは「つまらない」とか「がっかり」などの冷めた感情ではなく

見入って誰も動けなくなっている静寂でした。

世界が飛んで別の世界、むすめん。のライブ会場ではないどこか。真っ暗な世界に野崎さんだけがふわっと立っていて、そこに私たちがいるかのような不思議な世界でした。

その世界で、野崎さんは曲の世界を表すように踊っていました。

そこに自分を重ねていたのかもしれません。

くるくる回ってどんどん高いところへ飛んでいきながら、時に自分を見失い、そして取り戻し、過去や未来を見つめている。

バックに今までの映像が流れていたのもあるでしょう。

それでも、私が見た初のソロは印象深いものでした。

終わったあと会場がシンと静まり、そこから大きな拍手がステージ上の野崎さんに送られた。

私は涙が溢れて止まらなくて、周りを見回すと茶推しはもちろん他推しさんも「ヤバイ、これヤバイ」って言いながらタオルで目元を押さえていました。

 

そして、「SPiCa」

これはきゅぴぴぴぴーん埼玉公演のときのソロで、目撃した茶推しの中で伝説になっているソロですね。

この瞬間だけ、小さなライブハウスで行われていたはずのむすめん。ライブが、

星空の中で一人、切ない女の子の想いを伝える物語へと変わっていました。

大袈裟に思うかもしれません。

でも、今まで「きゃー」ってむすめん。を楽しく観ていたはずなのに

野崎さんがそこに立ち、「SPiCa」の前奏であるピアノの和音が聴こえてから

ライブハウスがライブハウスじゃないように思えたんです。

手の反り、視線、腕の振り方、すべてが繊細で美しくて、透き通っていました。

終わって野崎さんが捌けてから、メンバーも口々に「むすめん。のライブじゃないみたい」と言っていました。

そして白服さんが「野崎さんは変わらない、すごく良い意味で何も変わらないって感じた。感動した」っておっしゃってくれました。

 

長々と何を懐古したのかと言うと

 

野崎弁当さんは世界を変える魔法を使えるんだ

 

ということです。

 

そして、その魔法を新規の茶推しさんにも他推しさんにも見て欲しいと切望していたんだということです。

 

今ツアー最後のソロ演目「世界には愛しかない」。

私は先も書いたとおり、アイドルにあまり興味がありません。

「野崎さんがハマっているからそのグループをよく知る」という努力をしない系の人間なので

(そっか、またアイドルのフリコピで振り切った系なんだな)

(本気で美しいあの世界を観たかったし、いろんな人に観て欲しかったな)

(でも、野崎さんが楽しくてみんながそれを観て楽しいならそれが一番)

そんなふうに思っていました。

そんなふうに思っていたんです。 

 

様子が違う。そう思いました。

曲調は明るく振りもハキハキとした感じなのに

お立ち台に立った野崎さんはいつもみたいにシャカリキに動き回ることもなく

その場で静かに踊り始めました。

指先まで思いを込めたような美しい繊細な踊り方。

会場の隅々まで、狭いライブハウスで埋もれている人たちにも届くように

真剣な、でも優しい表情で。

どこまでも静かで穏やかに

 

今までのアイドル振りコピをすべて総決算して、もう一つの野崎弁当カラーに変えてしまったような気がした。

あぁ、総決算だ……おかしな表現だけどそう思って涙が出た。

暗いライブハウス、低いステージ、その上のお立ち台に立っているはずの姿は

青空の下にいるように見えた。

そして、あのSPiCaがよぎった。

魔法だ。野崎さんがまた魔法を使ったんだ。

 

ここまで書いていて思ったんだけど、野崎さんはステージ上じゃなくてもいろんな魔法を使っていたなって。

 

野崎さんに手紙を書くのに字が下手で恥ずかしいから、丁寧に書くようになった

落ち込んでたけど野崎さんの自撮りで元気が出た

朝から野崎さんのブロマガあがって笑って憂鬱な出勤(通学)も笑顔になれた

野崎さんに恥ずかしくない自分でいたいから、自分も〇〇に挑戦してみる

野崎さんのファンってあんななんだって悪く思われないように、行動とかルールとか気を付けてる

「頑張って」って野崎さんが言ってくれたから頑張ってやりきった

 

野崎さんがいる、野崎さんを推してる自分がいる。

それだけで、小さな魔法をいくつもかけてくれる。

そして、それは他推しの人でも同じだと思う。

誰を推していても、自分にとっての推しは魔法をかけてくれるのだ。

 

 

茶推しさんたち。今年はたくさん嬉しいことがありましたね。

センター曲「New Sunshine」から始まって池袋サンシャインでのフリラ、

JUNON弁当及びコンビニプリントセクシー21枚。

アンフェアな月出演、写真集。

たくさんの「おめでとう」と、たくさんの「わー、ありがとー」が交わされた一年でしたよね。

 

「『活力』あなたに会えることで僕は力が出る。僕に会えることであなたは力が出る。

そんな関係でありたい」

 

かつて、野崎さんがファンと「シェア」したいものという質問に答えた言葉。

 

ファンが応援する、野崎さんがそれを力に変えて活躍してファンが増える、ファンが笑顔になる、その笑顔を活力にして野崎さんがまた活躍してファンが増える。

そんな関係を築けたらいいなと思います。

そして、野崎さんの活躍でたくさんの人が笑顔に変わればいい。

きっとそうなる。だって、野崎弁当は素敵な魔法を使えるんだから。

 

2019年、新しい年号に変わる年。

新しいステージでまた大きく飛躍することを祈って今年の思いは今年のうちにここに収めておきたいなと思います。

読んでくださってありがとうございました。

 

またね。